SIGMA DP2について色々と書いてきましたが、
今日は 「DP2の正しい使い道」 について考えてみたいと思います。
まず始めに、ボクが50ミリレンズの熱狂的なファンであることを書いておかなければいけません。
今回のDP2は35ミリカメラに換算して40ミリという画角なので、
5センチファンを謳ってるわりには、50ミリじゃないじゃん? という意見もあるかとは思いますが、
以前ライカのミニルクスというコンパクトカメラに搭載されていたレンズがちょうど40ミリで
これがとても具合の良い画角だったために、大変気に入ってしまい
それ以来40ミリも50ミリレンズと同じカテゴリーとして偏愛するようになりました。
さて、DP2についてですが、価格コムとかの書き込みを見ていると
「AFが遅い」とか、「レスポンスが悪い」とか、まあそういう話題があって
みなさんそれを読んで、あーでもないこーでもないと、議論されてるようですが
このカメラは、本来そういうカメラではないのだと思っています
そういう意味で、全くの初心者の方が手にするには、あまりにもハイレベルすぎてとても危険なカメラだということですね。
このカメラを一般のコンパクトデジカメと同じように扱ってはいけないし、一眼レフカメラとも全くの別物です。
ていうか、このシグマっていう会社の社チョさん。相当レベルのライカ使いなんではないでしょうか…?
作っている方向性が変態すぎる……。(笑)
DP2の使い方を考える前に、まずライカの使い方について述べなければなりませんが
冒頭の写真は三年程前にヨーロッパへ写真展を開催しに行った時、ついでに撮ったスナップ写真ですが
こういう写真って歩きながら撮るじゃないですか。
で、特にライカで撮影する時は、ピント『目測』はもう基本なんですよ。もっと言うと指先感覚での目測というか……。
この時もf8に絞って距離は1.5mに固定して撮っています。(T-MAX400)
写真が見にくいですね、すいません。 スキャンだか、リサイズだかが上手くいってないんでしょうねぇ
オリジナルプリントの方はシャッキっとしてるんですけど…(汗)
例えばこの写真のように、Gパンの質感を出すために しっかりピントを合わせたいときなどは
ピント合わせが素早くできる明るくて、鮮明なファインダーがとても助かるのですが
しかし、逆にいうと、こういう写真以外は『目測』が基本だし、目測で十分なクオリティーが出せるのです。
アマチュアの方はこの辺りが分かってらっしゃらない……。
そこで、このDP2ですが、カメラをかまえた時に右手の親指がかかるところに手動でピント合わせができるようにしてある。
しかも、アナログチックなダイアル式。 自分が今、何メートルにピントを固定してるかが一目瞭然で分かるのです。スバラシイ。
40ミリ『相当』とはいっても、本来の画角は24ミリの超広角レンズですので、屋外でf8くらいに絞ってやって
距離も1.5mか2.0mくらいに合わせてやれば、手前1mくらいから無限遠までパンフォーカスになってしまう。
あとは、画角と、シャッターチャンスに集中して撮ればエエということなんですね。
そのようにしてDP2を使うと、AFの動作が必要ないので非常にレスポンスがよろしいです。
もちろん不満もあります。
シャッターが切れる時の感覚を、もう少しライカみたいに実感を伴ったトルク感にして欲しいとか
軍艦部にあるダイアルはモードダイアルではなくて、M3みたいなシャッターダイアルにして欲しいとか
レンズの付け根のあたりに絞りリングをつけて電源オフでも自分が設定した絞りを確認できるようにして欲しいとか
まあ、要するにライカのM3を作って欲しいだけなんですけど、でもそういうこと言い始めたらキリがないんで、
少なくとも今の現状ということでいうと、 このシャッターレスポンスなら十分に合格でしょうね。
ま、今後もっと使いやすいカメラが出ないとは言えないけど、出るとすれば今以上の変態方向になるということなので(笑)
実現は無理ですね。はははh
別に水中が撮れるわけでもないし、万能なカメラっていうわけではありませんが
コヤツの得意とするフィールドに放りこんでやると、潜在的な能力が高いだけに侮れない作品を叩き出してくれるものと
今後に多いに期待しています。
さて、3回シリーズでお送りしたSIGMA DP2インプレッションでしたが、いかがだったでしょうか?
これからは特にこのカメラのことを意識しながら語ることもないと思いますが、あとは淡々と作品を作っていくことでせう。
いつの日か、このDP2で撮ったスナップで写真展でも開きたいものですね〜 おしまい。
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