この本が最初に出版されたのは1966年ということですので
ちょうど僕がこの世に生を授かったころということになりますが
425ページに及ぶ長編小説は読破するのに一ヶ月を要しました。
途中スラムダンクを読んだりと、ずいぶん寄り道をしましたけれど(笑)
今宵、最終章を一気に読んでしまいました。
本の内容は、織物で芸術を志すある美しい女性が
北欧の留学地で自分を見つめ、深く掘り下げていく中で
確固たる自我の目覚めを感じながら、やがて死んでいく……
と、いうような内容なのですが……
(ここへきて、自分のボキャブラリーの少なさに
改めて閉口しますが、ここへ書いたより数十倍
深くて味のある良い作品ですので勘違いなさらないように
お願いいたします……汗。。)
僕の愚稿はさておき、
とにかく辻氏の芸術に対する真摯なまでの眼差しに感服しました
さらにいえば、僕が生まれるより前に書かれたこの本に
僕がいま抱えている
『芸術とは何ぞや?』 という悩みに
こんなにも多方面からアプローチをし、分析をしながら
結論へと導いてくださったことに感謝しつつ
改めて文学の持つ底力に感銘を受けました
物語自体はとても読みやすい文体で書かれていますので
もし、芸術の本質に触れたいというご同輩がいらっしゃいましたら
秋の夜長にこういう硬派な文学作品なんていかがでしょう?
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