仕事が溜まっていたので最近読書をする資格がなく
でも、どうしても読書がしたかったので、頑張ってアルバムを三冊仕上げた。
ステキなアルバムに仕上げようと思うと、どうしてもいろいろ凝ってしまうので一日に一冊編集するのが精一杯のペース。
三日がかりでやっと読書の資格を得た。
図書館に池澤夏樹さんの書いたその本があることは前々から知っていたんだけど、
同じ人の考え方ばかりを読んでいると、偏った考え方になるのではないかと思ったので
最近はもっぱら他の作家さんの作品を意図的に読むことにしていました。
その日も図書館には別の本を借りる目的で行ったし、実際にその目的の本を手に抱えてもいました。
そんな中でふと再び目についたこの 『光の指で触れよ』 でしたが、その時ばかりはスッと手に取ることができたのです。
まさに「何かに導かれるような感じ」と言ったら分かっていただけるでしょうか?
そんな風にして出逢った今回の作品ですが、以前紹介した『すばらしい新世界』の続編といった設定です
http://studiopoppo.chesuto.jp/e190304.html
ヒマラヤで活躍した日本人技術者の家族に起こった「その後」の話を
それぞれのエピソードに寄り添いながら、読者に深い思考を促していくといった感じの静かな物語。
この中で、ここ数年来おぼろげに描いていた将来像や、ここ数週間で辿り着いた「あるキーワード」について
(そのワードについては、いずれこのブログでご紹介ようと思っています)
そのものズバリを、しかも主人公の解説つきで説明してもらったりと、とても不思議な感覚で読ませてもらいました。
というのは、先ほども述べました通り、この本が図書館にあるのはずっと以前から知っていましたし、
実際に借りてみようと思って図書館に行ったこともありましたが、その時には他の人に借りられていて読むことができませんでした。
「あるキーワード」はとても簡単な単語だし、素通りするにはあまりにも日常的すぎて素通りしたことにすら気付かないような言葉です。
ましてや、その「あるキーワード」に辿り着いたのはほんの数週間前のことだったので、それより以前にこの本を読んだとしても
こんなにも深くボクの中に浸透するようなことはなかったでしょう。
ですから、今回は「この本おもしろかったから、みんなも読んでみてね!」と、いうような単純な理由で紹介しているのではなく、
何かを必死に求めれば、こちらの求めに応じて向こうから自然に働きかけてくるという不思議な感覚をご紹介したかったのです。
読む人が読んだらそれこそ目から鱗がボロボロとこぼれ落ちるように、「そうか、そうか」と読むことができる優れた文学作品だと思いますので、そういう人には是非読んでいただきたいと思います。
残念ながらその準備がまだできていない人には、この本が向こうから語りかけてくるまで待っていて欲しいと思うのです。きっとあなたが必要としたとき自ずとやってくるでしょう。
この本は今日で図書館へ返却してしまったけれど、「すばらしい新世界」の時と同じように、これからアマゾンで検索して蔵書に加えようと思います。
それくらいすばらしい作品でした。
おしまい。
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