2011年04月28日

想い出の写真

想い出の写真

連日のニュースを見ていてふと思うのですが
最近私は、自分がお医者さんだったらよかったのにと思うことが多くなりました。

もし、お医者さんだったら被災して困っている人を助ける事ができます。
国境なき医師団に入って紛争地域や貧困地域で人道的な活動をすることだってできます。
Dr.コトーのように医師のいないような過疎地で地域の人々の役に立つというのも悪くありません。

でも、私はしがないカメラマン。
こんな時、社会にとっては何の役にもたちません。
医者の仕事はなくてはならない大事な大事な仕事ですが
カメラマンの仕事なんてあってもなくてもいいような、どうでもいい職業です。
そう考えると少し落ち込みますが
ニュースで見る被災地では、今も行方不明の肉親を捜す被災者の方々がたくさんいらっしゃって、ガレキの中から思い出の品を必死に拾い集めておられます。そういう場面では必ず、その手に思い出の写真がしっかりと握られています。
そういう写真の一枚一枚には、深い深い愛情や思い出がぎっしり詰まっているんだなあと痛切に感じ、写真の持つ力を改めて気付かせていただきました。

先日、息子さんが就職で鹿児島を離れるということで、記念の家族写真を撮りに来られたお客さまがありました。
なにもわざわざ写真館で撮らなくても・・・というような写真ですが、ここまで立派に成長された息子さんを『写真館で撮った』という思い出の一場面として大切に記憶されるのだろうなあと思うと、身の引き締まる思いでシャッターを切りました。

隣のデスクでは相方さんがチャイルドブックの編集作業をしています。
赤ちゃんが生まれた場面、旅行に行った場面、誕生ケーキの場面、何気ない日常・・・
若い両親が一生懸命にたっぷりと愛情を注いでいる姿がそこに見てとれます。

残念ながら私にはお医者さんの資格はありません、でも反対に写真のことなら多少得意です。
これからもお客さまたちの思い出のエキストラとしてそっと寄り添えたなら、それはとても貴重で、とても意義がある仕事なんだと感じるようになりました。
これからも一生懸命がんばっていこうと思います。


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想い出の写真
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Posted by PHOTO STUDIO POPPO at 14:24 │ 屋久島・写真・エッセイ

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